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便利さと楽しさが同居した出前

これまで一般的にみて比較的多くの引越しを経験してきました。
主に東日本の範囲ではありますが、渡り歩いた都道府県は10ヶ所以上になりました。
それぞれの土地には様々な特色があって、それらに触れるのが大変でもあり楽しみでもあります。
これも人生だと前向きに楽しむようにしています。
そんな各地の文化の違いを感じながらの生活の中で特徴的に感じるのが食文化の個性の豊かさです。
全国チェーンの同じようなスーパーに行っても、並んでいる食品や惣菜を見ていると改めて地域ごとの違いが感じ取ることが出来ます。
その地方にしかない食材はもちろんのこと、同じ食材でも調理の仕方が違いますし、同じ献立や料理でも微妙にそれそれに特色を見ることが出来ます。
このことを最初に発見したのは出前をとった時でした。
実は子供の頃から出前が大好きです。
お店に行かなくてもいつものおじさんが威勢よく運んできてくれること、そして出前の時はメニューが少しだけ豪華になるところが嬉しかったのです。
実家で暮らしていた頃は頻繁に出前を取るほど豊かな生活ではありませんでしたし、一昔前は出前というとちょっと特別な感じが合ったものです。
それがいまでは宅配という名前に変わって身近なものに変わりつつあり、配達されるものも実に多様さを見せるようになりました。
なので自分が社会人になって自由に出前が取れるようになったことはとても嬉しいことでした。
出前は実際にお店に行く以上にお店ごとの個性が出るものです。
お店で出される時と出前の時の器の違いが激しかったり、運んでくる時の丁寧さなどは顕著に出る特徴です。
受付の仕方1つをとってもすごくぶっきらぼうだったり、反対にこちらが申し訳なくなるほど丁寧だったり。
こうして運ばれてきた出前で改めて感じたことはお店の個性以上に地域の特色も出ているということです。
これは周囲の人に聞いてみるまでわからなかったことなのですが、簡単なざるそばにしても付け合せの小皿などに
地域ごとに一定の定番や傾向があることに気が付きました。
定食屋丼物のお吸い物などは最も特色が現れやすいところです。
関東や東北を跨ぐとがらっと変わりますし、日本海側と太平洋側、山間地と海沿いなどやはりその地域の事情や伝統が出前ひとつにも反映されているところが面白いです。
最近は小規模の定食屋さんやお蕎麦屋さんなどが少なくなってきていて、引越し先で出前をしてくれるお店を探すのもひと苦労する時がありますが、これからもぜひとも続けていって欲しい文化だと願っています。
外出すること無くプロの味が楽しめるという便利さと楽しさが一緒になった出前という文化が大好きです。

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